ITパスポート試験
令和7年 第53問
問53
内部統制の基本的要素の一つである“ITへの対応”に関する記述として,最も適切なものはどれか。
ITを活用すると業務処理を迅速化でき,不注意によるミスを全て防止できる。 | |
既存のITの利用者の拡大や,利用方法の変更などで組織目標を達成できるのであれば,新たなITシステムの導入やITシステムの更新を強いるものではない。 | |
全ての業務プロセスをITで自動化することによって,業務プロセスを大幅に修正することが容易になる。 | |
組織の業務がITに大きく依存すると,内部統制の目的を達成することが難しくなる。 |
(令和7年 ITパスポート試験 第53問 マネジメント系/システム監査)
解説
(イ)既存のITの利用者の拡大や,利用方法の変更などで組織目標を達成できるのであれば,新たなITシステムの導入やITシステムの更新を強いるものではない。
この問題の正解率:58.2%(高い)
この問題の正解率:58.2%(高い)
- (ア) は、誤りです。IT活用で業務は迅速化できますが、「全てのミスを防止」できるわけではありません。不正や操作ミス、システム障害などリスクは依然として残ります。
- (イ) は、正解です。内部統制の「ITへの対応」は、新しいIT導入だけが正解ではなく、既存のIT活用でも組織目標を達成できるなら、それを活かすことも十分に適切です。内部統制の目的は「目的達成」や「リスク管理」であり、無理に新規導入や更新をする必要はありません。
- (ウ) は、誤りです。全自動化すれば大幅なプロセス修正が「容易になる」わけではありません。むしろシステム化で変更が難しくなる場合もあります。
- (エ) は、誤りです。ITの活用は内部統制を強化するための手段であり、「目的達成が難しくなる」わけではありません。むしろITで効率や正確性が高まることも多いです。

【ワンポイントアドバイス】
IT活用は「目的達成やリスク低減のための手段」。新規導入だけが正解ではないことを押さえておきましょう。
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