ITパスポート試験
令和7年 第40問
問40
変更管理委員会が設置されているプロジェクトで変更要求が発生した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
変更管理委員会では、プロジェクトに関わるステークホルダ以外の第三者によって変更要求が審議される。 | |
変更管理委員会は、コストの増加や期日の延期を理由に変更要求を却下してよい。 | |
変更管理委員会は、スコープに変更が発生しない範囲で変更要求を受け付けなければならない。 | |
変更要求は、全てプロジェクトマネージャが承認した後に変更管理委員会で審議される。 |
(令和7年 ITパスポート試験 第40問 マネジメント系/プロジェクトマネジメント)
解説
(イ)変更管理委員会は、コストの増加や期日の延期を理由に変更要求を却下してよい。
この問題の正解率:43.5%(高い)
この問題の正解率:43.5%(高い)
この問題は、「変更管理委員会(CCB:Change Control Board)」が設置されたプロジェクトにおける変更要求の取り扱いについて問うものです。
- (ア) は、不適切。変更管理委員会はプロジェクト関係者(ステークホルダー)で構成され、プロジェクトに無関係な第三者が審議を行うことはありません。
- (イ) は、正解です。変更管理委員会は、コストやスケジュールへの影響、リスク、プロジェクト全体への効果を評価して、合理的な理由があれば変更要求を却下することも適切な判断です。
- (ウ) は、不適切。変更管理委員会は、スコープに影響するかどうかに関わらず変更要求を受け付け、その妥当性や影響を審議します。
- (エ) は、不適切。変更要求はプロジェクトマネージャ経由で提出される場合も多いですが、「必ず承認後」でなければならないという決まりはありません。管理委員会が直接審議することもあります。

【用語の説明】
変更管理委員会(Change Control Board, CCB)とは、プロジェクトにおいて、発生した変更要求を審議・承認・却下するための委員会。コスト、納期、品質、リスクなどさまざまな観点から変更要求を評価します。
【ワンポイントアドバイス】
変更管理委員会はプロジェクト全体の観点でバランスをとる“判断役”です。
コスト・納期・品質などの影響が大きい場合、合理的に却下することもプロジェクト成功のためには必要です。
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