ITパスポート試験
令和7年 第4問
問4
投資の優先度などの経営の戦略を策定するために、経済価値・希少性・模倣困難性・組織の4要素で評価することで、自社の持つ資源を分析する手法はどれか。
4P | |
PPM | |
SWOT分析 | |
VRIO分析 |
(令和7年 ITパスポート試験 第4問 ストラテジ系/経営戦略マネジメント)
解説
(エ)VRIO分析
この問題の正解率:61.5%(高い)
この問題の正解率:61.5%(高い)
- (ア)4P は、マーケティング戦略のフレームワークです。「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(プロモーション)」の4つの視点で、自社の製品・サービスのマーケティング戦略を立てる手法です。資源の分析とは直接関係ありません。
- (イ)PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント) は、事業のポートフォリオ管理手法です。「市場成長率」と「市場占有率」を使って、各事業や製品を“花形”“金のなる木”などに分類し、資源配分や投資戦略を決める手法です。 資源の価値や希少性などを直接分析するものではありません。
- (ウ)SWOT分析 は、環境分析手法です。「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の4つの観点で、企業の内部・外部環境を整理する分析手法です。 資源自体の詳細な評価軸は使いません。
- (エ)VRIO分析 は、経営資源の評価・競争優位性分析フレームワークです。「Value(経済価値)」「Rarity(希少性)」「Imitability(模倣困難性)」「Organization(組織)」の4要素で自社の資源を分析し、その資源が競争優位につながるかどうかを評価する手法です。

【間違いやすいポイント】
4PやSWOTもよく出てくる用語なので混同しやすいですが、「経済価値」「希少性」など自社のリソースそのものの質を4軸で評価するのはVRIO分析だけです。
PPMも資源配分に使いますが、4要素の内容が全く異なります。
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