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    令和5年 第4問


    問4

    ASP利用方式と自社開発の自社センター利用方式(以下「自社方式」という)の採算性を比較する。次の条件のとき、ASP利用方式の期待利益(効果額−費用)が自社方式よりも大きくなるのは、自社方式の初期投資額が何万円を超えたときか。ここで、比較期間は5年とする。

    [条件]
    ・両方式とも、システム利用による効果額は500万円/年とする。
    ・ASP利用方式の場合、初期費用は0円、利用料は300万円/年とする。
    ・自社方式の場合、初期投資額は定額法で減価償却計算を行い、5年後の残存簿価は0円とする。また、運用費は100万円/年とする。
    ・金利やその他の費用は考慮しないものとする。

  • 500
  • 1,000
  • 1,500
  • 2,000


    (令和5年 ITパスポート試験 第4問 ストラテジ系/企業活動)

    解説

    (イ)1,000
    この問題の正解率:36.8%(やや高い)

    両方式の効果額は同じ(500万円×5年=2,500万円)なので、単純にASP利用方式の費用と自社方式の費用を比較することになります。

    5年間のASP利用方式の費用は、初期費用は0円、利用料300万円/年なので「300万円×5年間 = 1500万円」
    自社センター利用方式の費用は、初期投資額をA円、運用費は100万円/年とすると、「A + 100万円×5年間 = A+500万円」となります。

    ASP利用方式の費用である1,500万円よりも、自社方式の費用である「A+500万円」が大きくなる初期投資額Aの額は1,000万円ということになります。


    ASPとは Application Service Providerの略。インターネット経由で提供されるソフトウェアやその提供事業者のことを指します。