ITパスポート試験
令和2年 第5問

問5

製造業における標準化の事例として、最も適切なものはどれか。

（令和2年 ITパスポート試験 第5問 ストラテジ系/ビジネスインダストリ）

解説

(ア)は、生産活動の効率化を図るためのものであり、標準化の目的と合致しています。しかし、作業負荷の均衡や部品の平準化は、標準化の手段であり、標準化そのものではありません。

(ウ)は、生産管理プログラムの実行速度を向上させるためのものです。標準化の目的とは直接的に合致していませんが、生産管理プログラムの効率化を図るためには、標準化が有効な手段となります。

(エ)は、生産計画、生産工程、作業方法を簡素化するためのものです。標準化は、生産活動を簡素化するためにも用いられますが、(エ)の例では、単に生産計画や工程を簡素化しているだけで、標準化の概念が明確に示されていないため、最も適切な回答とは言えません。

したがって、最も適切な回答は、(イ)の「生産活動を合理化するために、製造に必要な部品や手順を統一した。」となります。
この例は、製造に必要な部品や手順を統一することで、生産活動を効率化し、品質を安定させる効果があります。

標準化とは、設計、計画、業務、データベースなどで繰り返し共通に用いるために標準を設定し、それに従って業務を行うことで、誰でも一定水準の業務をできるようにすることです。