ITパスポート試験
令和7年 第16問
問16
他人の電子メールの利用者IDとパスワードの取扱いに関する記述のうち、不正アクセス禁止法で規制されている行為だけを全て挙げたものはどれか。
- 正当な理由なく本人に無断で第三者に提供する。
- 他人の電子メールの利用者IDとパスワードを無効にするマルウェアを作成する。
- 本人に無断で使用して、メールサーバ上の電子メールを閲覧する。
a, b, c | |
a, c | |
b, c | |
c |
(令和7年 ITパスポート試験 第16問 ストラテジ系/法務)
解説
(イ)a, c
この問題の正解率:51.1%(高い)
この問題の正解率:51.1%(高い)
- aは、【規制対象】です。他人のIDやパスワードを正当な理由なく本人の同意なく第三者に教える行為は「不正アクセス行為の助長」として法律で禁止されています。
- bは、【規制対象外】です。これは不正指令電磁的記録に関する罪(いわゆるウイルス作成罪)には該当する可能性がありますが、「不正アクセス禁止法」自体の直接の規制対象ではありません。
- cは、【規制対象】です。本人の同意なくIDやパスワードを使ってメールサーバに不正にアクセスし、メールを閲覧する行為は不正アクセスそのものです。

【用語の説明】
不正アクセス禁止法:
他人のID・パスワード等を不正に入手・使用・第三者提供する行為や、無権限でのコンピュータ利用を規制する法律。
不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス作成罪):
不正アクセス禁止法とは別の法律で、ウイルスの作成や配布などを規制。
【間違いやすいポイント】
ウイルス作成行為は別の法律で規制されていることに注意。不正アクセス禁止法は「不正な認証情報の取得・提供・使用」にフォーカス。
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