ITパスポート試験
令和7年 第11問
問11
スマートファクトリーにおいても使用されている、FMS(Flexible Manufacturing System)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
技術革新を効果的に自社の経営に取り入れることによって、企業の成長を図る。 | |
生産工程の各段階で、原材料から完成製品までの資材の流れを適時・適量に管理する。 | |
生産時に必要となる部品などを必要な分だけ供給することによって、生産リードタイムを短縮する。 | |
複数の工作機械や産業用ロボットなどを有機的に結合し、生産プロセス全体を統括的に制御・管理する。 |
(令和7年 ITパスポート試験 第11問 ストラテジ系/ビジネスインダストリ)
解説
(エ)複数の工作機械や産業用ロボットなどを有機的に結合し、生産プロセス全体を統括的に制御・管理する。
この問題の正解率:48.8%(高い)
この問題の正解率:48.8%(高い)
この問題は「FMS(Flexible Manufacturing System:フレキシブル生産システム)」の特徴・定義について問うものです。 FMSとは、多品種少量生産に対応できる柔軟性を持った生産システムであり、近年のスマートファクトリー(自動化・デジタル化された工場)にもよく導入されています。
- (ア) は、は経営全般のイノベーション戦略の説明であり、FMSの説明ではありません。
- (イ) は、資材の流れや管理についての記述ですが、FMSそのものの特徴説明ではありません。
- (ウ) は、ジャストインタイム(JIT)方式の説明です。
- (エ) は、FMS(フレキシブル生産システム)の説明です。

【用語の説明】
ジャストインタイム(JIT)方式:必要なものを必要な時に生産・供給する方式。リードタイム短縮・在庫削減を目的とする。
MRP(資材所要量計画):原材料や部品の必要量を計画的に管理する生産管理手法。
【ワンポイントアドバイス】
FMSの本質は“多様な製品や工程に柔軟・迅速に対応できる自動化・統合管理システム”にあります。
単なる効率化や省人化ではなく、「生産現場全体をITやロボットで統合し、切り替えや変更にも強いシステム」という視点で覚えておくと、スマートファクトリー分野でも役立ちます。
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